******** 第22回「宇宙ニュートリノ」研究会********

日時:2008年 6月 27日(金)  午前 10:30から17:00まで
場所:東京大学宇宙線研究所6階 大セミナー室




5月の最終週にクライストチャーチ(ニュージーランド)において 「第23回ニュートリノ物理学・天体物理学会議」(Neutrino 2008)が開かれました。偶数年に開かれ、この間の進歩を総括する当 該分野で最大規模の会議です。今回は Borexino、MiniBOONE、 MINOS、Super-Kamiokande、SNOなどの多数の 実験グループから新しいデータの報告がありました;SNOからは3He カウンターを使った第3フェーズの観測結果が初めて発表されまし た。Borexinoからはアプデートされた192日間の7Be ニュートリノの観測結果が、MiniBOONEからは低エネルギー過 剰の詳細な解析が、Super-Kamiokandeからは大気ニュートリノの 再解析の結果とSK-IIIの現状、MINOSからは荷電・中性カレントの新しい 結果が報告されました。

今回はこの国際会議での報告を核として「ニュートリノ物理の現 在」というタイトルの研究会を企画しました。高山で開催された Neutrino 1998で初めて報告されたニュートリノ振動発見から10 年を経た時点でニュートリノ物理の現在を検証し、将来を展望する ことには確かな意義があると思われます。また、この機会にデータをもとに 取捨選択が進みつつあるニュートリノ質量模型の現状を大阪大の 小出さんにレビューしていただきます。      


プログラム:

10:30-11:20 Neutrino 2008 での大気ニュートリノと加速器LBL実験結果報告のまとめ [PDF]
谷本奈穂(ICRR)
11:20-12:10 Neutrino 2008 での太陽ニュートリノと原子炉(theta_12)実験結果報告のまとめ [PDF]
池田一得(ICRR)
昼食
13:20-14:10 ニュートリノ質量模型のレビュー [PDF]
小出義夫(大阪大)
14:10-14:50 ダブルベータ崩壊実験のアップデート [PDF]
小川 泉(大阪大)
休憩
15:10-16:00 Neutrino Telescope実験のアップデート [PDF]
間瀬圭一(千葉大)
16:00-16:30 ニュートリノ相互作用データのアップデート [PDF]
三塚 岳(ICRR)
16:30-17:00 Recent developments in neutrino-nucleus interactions [PDF]
Mohammad Sajjad Athar (Aligarh Muslim Univ./ICRR)



旅費補助、交通、他:
    
研究会世話人:
ICRR宇宙ニュートリノセンター梶田隆章
首都大南方久和
新潟大谷本盛光