******** 第20回「宇宙ニュートリノ」研究会********

日時:2007年 2月 20日(火)  午前
10:30時から
場所:東京大学宇宙線研究所6階 大セミナー室




今回は「ニュートリノで探るnon-standard physics」 をテーマとして研究会を行います。

ニュートリノの質量と混合角は、素粒子の標準理論を超えた超高エネル ギーの物理を示唆する貴重な情報であり、近年精力的に研究が進められ ています。しかし、ニュートリノで探ることができるユニークな素粒子の情 報は、 ニュートリノの質量と混合に限られているわけではありません。 とりわけ、ニュートリノが電気的に中性で弱い相互作用しか持たないと いう性質を用いることによって、他の現象では探れない特徴的な non-standard physicsを探るユニークな可能性が示唆されます。

そこで今回の研究会では、まずイントロダクションとして、新潟大の 谷本盛光がニュートリノで探るnon-standard physicsの理論的な 話をし、KEKの杉山弘晃さんにニュートリノで探るnon-standard physicsの今までの研究をまとめてもらいます。

その後、スーパーカミオカンデの大気ニュートリノのデータを用いた non-standard physicsに関する解析結果について、宇宙線研究所の 樋口格さんとボストン大学のWei Wangさんに話してもらいます。 また、首都大学の内波生一さんに地球の物質密度測定を使うMSW 理論 のテストの可能性について話してもらします。

更に将来の研究(実験)でのnon-standard physics探索の可能性 について、宇宙線研究所客員のPyungwon Koさんと京大基研の岡 村直利さんに 話していただきます。

なお、関連する研究の講演の公募は終了させていただきました。


プログラム:

10:30-11:10 Introduction of non-standard physics in neutrinos [PDF]
谷本盛光(新潟大)
11:10-12:00 Neutrino non-standard interaction に関する過去の仕事のまとめ [PDF]
杉山弘晃(KEK)
昼食
13:00-13:20 SKの大気ニュートリノのL/E解析によるNeutrino decoherence に対する制限 [PDF]
樋口 格(ICRR)
13:20-14:00 Testing sterile neutrino admixtue, Lorentz and CPT invariance [PDF]
Wei Wang (Boston)
14:00-14:30 地球の物質密度測定を使うMSW理論のテスト [PDF]
内波生一(首都大学東京)
休憩
15:00-15:30 Testing neutrino decoherence and FCNC in T2KK [PDF]
Pyungwon Ko (KIAS and ICRR)
15:30-16:00 Constraints on new physics from long baseline neutrino oscillation experiments [PDF]
岡村直利(京大基研)



旅費補助、交通、他:
    
研究会世話人:
ICRR宇宙ニュートリノセンター梶田隆章
首都大南方久和
新潟大谷本盛光